5月の時代劇

テレ玉で「翔べ! 必殺うらごろし」、TVKで「座頭市物語」が再放送され追っかけて観ている。
「翔べ! 必殺うらごろし」は必殺シリーズの中では異色作のようでオカルトを題材にしており観ていて確かに変わっている。通常の必殺シリーズでは依頼人から金を受け取ってその怨みをはらすのだが、この作品では無念のまま亡くなっていった死者の念を中村敦夫演じる「先生」が受け取り、その怨みをはらしていく。主な出演者があだ名だけというのも風変わり。必殺技も他作品に比べかなり奇妙。例えば和田アキ子演じる「若」は武器等は使用せず相手をひたすら素手で殴り殺すといもので、ある意味必殺シリーズの中で一番恐ろしい殺し技に感じた。市原悦子演じる「おばさん」は相手に話しかけ油断したところ不意をついて背後から刺し殺してしまう。そこには後の「家政婦は見た」に通ずるようなブラックさがあり怖い。
「座頭市物語」の方は子供の頃に観た記憶が薄っすらあったが今回観て思ったがこれは凄い。放映当時、視聴率取れたのかな?と思うほどテレビドラマとしては芸術性が高くて今の時代では考えられない。通常の時代劇にある4コマ漫画的なストーリーから逸脱していてプログレッシブに仕上がっている「プログレ時代劇」。音楽は先日亡くなった冨田勲さん。

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時代劇

NHKラジオに中原昌也氏が出演しており、起きがけに布団の中で聴く。中原君選曲の数曲と、いつもと同じ語り口調は普通の昼のお茶の間を奇異な空間に持って行って面白かった。

関西に来ると東京では中々お目にかかれない時代劇が再放送されていて、これが楽しみの一つ。早朝なので観るのが大変だが「鬼平犯科帳75」は丹波哲郎が鬼平を演じる1975年のドラマ。古今亭志ん朝も出ており音楽は山下毅雄。普通の時代劇と違うのはこの山下毅雄の音楽によるものと確信、最高。「長崎犯科帳」、こちらには大好きだった萬屋錦之介と田中邦衛、火野正平らが出演。音楽は自分的には意外な矢野誠で興味深い。タイトルバックも秀逸、素晴らしいなと見惚れていたら実相寺昭雄によるものだった。 

再放送

ドラマ必殺シリーズが週に3,4回再放送されているので観ている。
年代の古い方が美的要素が強く、昨今のドラマに無い暗さが漂っていて面白い。 今再放送されている中で気に入ってるのは「必殺仕掛人」と「必殺仕置屋稼業」。 「必殺仕置屋稼業」のオープニングは他の必殺シリーズとは違い何故か現代の京都の町中で、市松こと沖雅也が四条河原町の交差点に座って読書しているのが印象的。

昨日電車に乗っていたら対面の席に沖雅也にそっくりな人が座っていた。
だから、必殺シリーズの事を書きたくなってしまった。