Archive | 9月 2016

日本の湿気

猛暑が収まったら次は雨続き、9月下旬でこんな蒸し暑いのはあまり記憶にない。
まるで梅雨みたいなので扇風機やエアコンをかけているが夏みたいに暑くはないので
風に当っていると急に寒気を感じたりして風邪をひきそうだ。
時々窓を開けてみると湿気がさらに入ってくる。

これは楽器にも良くない。
特に古いギブソンやグレッチなんかは日本の湿度はこたえると思う。
もともと乾燥した土地で作られたギターなので湿っぽい日本に持ってくるのに無理がある。
先日テレビでタイ・バンコクの店の軒先で氷に顎を乗せてぐったりしてるゴールデンレトリバーを見て悲惨だなと感じたが、空調のない部屋に置かれている古いギブソン、グレッチなんかこのレトリバーみたいだ。
自分は好きではないけれど日本の気候を考慮するとギブソンやグレッチなどに多いラッカー塗装より、瀬戸物みたいな手触りのポリ塗装のギターの方が向いていると思う。

弦も梅雨〜夏にかけては錆びやすい。
数時間ガーッと弾いたりしていると翌日にはもう錆びが出始めたりする時もある。
弦は中華そば1杯分くらいの値段なので頻繁に張り替えた場合コストも意外にかかるし、
何より張り替え作業が面倒くさい。弦張り替えは自分がこの世で一番嫌いな作業の一つだ。

そんなところ、
友人から錆びに強いエリクサー弦を教えてもらい今夏はこの弦を張ってみた。
すると見事に蒸し暑い夏を乗り切り、未だ錆びていないのでびっくり。
しかし難点もあって、好みの問題でもあるがエリクサーの場合はコーティング処理のせいか弦を押さえた時の感じが何かゴムみたいで、これが自分には押さえにくい。
音の方も通常の弦に比べるとこもるというか、スピーカーでいうとツイーター部分が削られてるようにも感じる。
音や手触りはGHSやLA BELLAが好みだが、いつ手に取っても弦が錆びてないというのは気持ちがいいし、湿っぽい日本の気候向けの弦に感じる。
家ではエリクサー弦を張って、人前で弾く時だけGHSやLA BELLAに替えてもいい。

湿気と雨のせいで鬱々としていたせいなのか分からないが
突然アシッドハウスを再確認したくなりウン十年ぶりに聴いた。
そんな中、本家ローランドが新TB−303を出すのを知って、少し物欲にかられたりしている。

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黄レンジャー

9月も中旬になろうかというのにとても蒸し暑くて大気も不安定だ。
暑いせいかカレーを食べたくなり、馴染みのカレー屋へ行った。
ネパール人が営んでおり、内装もネパール風に造られていて雰囲気がある。
ドアは開け放ち、店内の涼は扇風機のみ。
ブラウン管のテレビで古いインド映画を流している。
雨が降りそうだなと傘を片手に出かけたがカレー屋に入店して間もなくザーッと大雨が降り始めた。入り口ドアの真横の席に座っていたので雨しぶきがミストというかちょっとしたシャワーのように自分に降りかかってきた。
これが寿司だったりオムライスならば気分も削がれるようなものだが、開け放したドアから舞い込む雨しぶきを浴びながら食べるカレーは、まるでカトマンズにトリップしたかのように思えてきて気分が盛り上がり、カレーが更に美味く感じられた。
食べ終えて店を出る頃には雨も上がり晴れ間が出始めていてた。
ネパール人の店長にネパールと日本のどちらが暑い?と聞いたら日本の方が暑いと言っていた。
日本てこんなに暑かったっけ?

街のサウンド

京都を散歩していると興味深い音に出会うことがある。
おじさんが歩きながら打つ拍子木のカチンカチンという音、
寺の鐘がゴ〜ンと鳴る音、托鉢僧のホーホーという声・・・
鴨川や高瀬川のサラサラした控えめな川の流れの音も良い。
鴨川では楽器を演奏している人も多いが、個人的にあの風景に一番合うのは篠笛だと思っている。
鴨川で吹いてみたくなって先日篠笛を手に入れた。
満月の夜、鴨川を挟んで西岸にイアン・アンダーソン、そして東岸に牛若丸が立ち、
横笛でお互い会話をしているというイメージが浮かんだ。

秋の気配

ようやく猛暑も落ち着いて、ここのところ散歩中にトンボを見かけるようになった。
夜になると虫も鳴き始めた。
横になっていると窓の外から虫の声が聞こえてきたりしてとてもいい。
非常に控えめな音量で2、3匹ほどで休符を入れながら「ちりりりり、り〜〜ん」という節で鳴いて、お互いの「り〜〜ん」という部分が重なると共鳴して更に良い音で響いて気持ち良い。
ピカピカのクロームに少しゴールドがのっかった色を感じる音色だ。
極上アンビエント・ミュージックを聴きながら眠れて幸せ。