Asayake

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脳みその木

早朝、犬の鳴き声で目覚めた。
お婆さんが犬の散歩の途中に向かいのコンビニに立ち寄るのだが買い物の間中、店の前で犬が信じられない位けたたましく鳴くのでいつも起こされる。

二度寝出来なかったので散歩に出た。
脳みその木へ行ってみる事にした。
脳みその木というのはウチから数キロ離れた高台に見える木の事で人の脳を真ん中から半分に切った断面の様に見えるから勝手にそう呼んでいる。もう少し寒くなって葉が落ち、枝だけになると今度は脳神経組織の仕組みに見えてくる。

長い坂を上り数十分歩いて脳みその木に辿り着いた。
高台のこの辺りはちょっとした森になっている。
花や野草を見ながらうつむいて歩いているとヌッと森から女性が突然現れた。
こちらも驚いたが向こうも驚いた様でしばし向かい合い立ち止まった後、女性は俺が元来た方角に歩き始めた。呼び止め、ここから下に降りれれるのかを尋ねると行けるという。

快晴の午前中だったが森の中へ入って行くと随分薄暗い。
土の急斜面は所々ぬかるんでいて滑りやすく歩きにくい。
数匹のミツバチが紫色の花に集まっていた。
近寄ってみたがミツバチは気にする事もなく働いてる。
そこから少し下ると急に森は終わり今度は墓地が現れ、そして見慣れた道に出た。

その道をしばらく歩き、途中農家の軒先で白ネギと大根を買い家に戻った。

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背負う人

以前、背中にフライングVとmoogを十字に背負い、右手にケーブル等が入ったキャリーバッグ、左手にエコープレックスを持ちファストフード店へ入店した際、普段マニュアル通りの事しか言わない店員さんが開口一番「ライブ帰りですか?凄い機材ですね、お疲れ様です!」と可愛い笑顔で接客してくれた事があった。山小屋に物資を運ぶ剛力、またはゴルゴタの丘に十字架を背負って登って行く様な姿に見えたのかは分からないが、中々心の開いてる店員さんだった。

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